ワールドユースミーティング2000に参加して

南山国際高等学校2年  山邊ダニエル

<参加前の気持ち>

  初めて他校の高校生にEメールを送る時は、いったい何を書けばよいのか分からなかった。まずは自己紹介から始めた。翌日にはもう返事が届き、反応の速さには少なからず驚いた。その後は自然と会議の準備のためにメールのやり取りができ、早くみんなに会いたくなった。しかし、発表の日が近づくにつれて上手くできるだろうかという不安も出てきた。

<発表時の役割>

  発表に際しては、三つの役割があった。ホームページの外枠はすでに夢学園の平山先生が作ってくださっていたので、僕たちは発表者、通訳、端末の操作役(英語版と日本語版)を分担した。今回は初参加のため、簡単な役割を指名された。僕と島津くん(南山国際2年)は日本語版の端末操作役を引き受けることになった。操作役とは言え、発表者の内容に合わせて画面を展開するために実行キーを押下していくだけの作業だったせいか、大きな失敗も無くほっとした反面、発表に参加したという実感があまり湧かなかった。次回はもっと大役(発表者など)を勤めてみたい。

<感想>

  僕自身の出番は少なかったけれど、この会議に参加し有意義な三日間を過ごすことができた。台湾の高校生が母国語ではない英語で立派に発表するのを見て感心した。自分ももっと英語を使いこなせるようにならなければと思った。ドイツ、アメリカ、ジンバブエなど世界中から集まった参加者とのやり取りは、英語なしでは成り立たない。皆、簡単な文章で話すので何とか理解できたし、「むずかしく考えなくてもこんな風に言えばいいのか。」とも思ったが、自分で話そうとしても何も出てこなかった。正直言って、情けなかった。インターネットを通して世界の人と交流するには、英語は不可欠だ。英語をペラペラ話したーい!スラスラ書けて、読めて、使いたーい!!と心底思った。いつも言うだけで終わるのが常なので、今度こそは英検など身近な目標を立ててがんばっていきたい。

  会議以外での交流も楽しかった。大須観音や栄の繁華街を案内したり、夜の花火、伊勢神宮へのバス旅行など。主に台湾の高校生と行動を共にしたが、ここでも「言葉」が重要であった。古屋くん(南山国際2年)の台湾語通訳に大いに助けられた。やはり日本語だけでなく、少なくとももうひとつ自由に使える言語が必要だと痛感した。

  思えばインターネットも言語のようなものだ。それを使って世界を相手にコミュニケーションをはかることができるのだから。今回の最大の収穫は、英語とインターネットがいかに重要かを「体験」できたことと、やるべき課題が見えてきたということである。