推薦の言葉

水越敏行 ( 関西大学 教授・大阪大学名誉教授 )

この本を開いてみると、一気に数ページも読み進んでいることに気がつく。影戸さん独特の語り口調が,そのまま活字になっている。しかも写真、イラスト、図表、ホームページ紹介などが出ていないページを探すのに苦労するほど、満載されている。影戸さんが同輩や後輩に、プロジェクターで投影しながら自分の経験や体験を語る場面が、現時点ではたまたま活字という表現形式をとらざるを得なかったものだ、というべきであろうか。

今からインターネットをはじめようという教師、総合的学習で国際理解教育にわが学校は取り組むのだが、さて何から手をつけるのかきっかけが見つからない学校,あるいは国内や外国の学校とのメールの交換、テレビ会議をするきっかけを探している教師たち、国際共同プロジェクトを指導助言している研究者や技術者、このようないろんな立場、多様な条件を持つ人たちが、それぞれに適した箇所を「選び読み」することのできる本である。旅行のガイドブックが、旅行者のニーズに応じて選び読みできる形式を取っているのと酷似している。

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