この章ではインターネットによって学校が変わる、なによりも教室に「充実感」「達成感」「幸福観」がもたらされる事を書きました。
 

1 なぜインターネット
なぜインターネットなのか、この点をまず明らかにしなくてはならない。
 インターネットによって学校の壁は低くなる。これまで学校は高い塀に囲まれて、学校だから間違いは無いだろうという、配慮に支えながら存在してきた。学校内で授業内容が決定され、教室でどんな授業が行われているかなんて、誰も気にしなかったし、親にしても、たまに出かける授業参観でそれなりの授業を見せてもらってそれで終わりだった。
信頼感の中で学校は続けられてきた。
 これが学級崩壊、学校崩壊の元凶であるなんてことを言うつもりはないが、風通しの悪い環境は学校にとっても、地域、家庭にとってもいいことではない。

 学校は変わって行かなくてはならない。
外部との連携においてインターネットはまず学校の壁に穴を開ける。
 たとえはホームページ。学校行事だけでなく、生徒の様々な活動を伝える。運動会に参加できなかった父親が会社の昼休みに、学校にアクセスしてページ上に我が子を探すということも起きてくるだろう。また母親が懇談会、PTAの情報など家から見るということも起きている。

学校間ではどうであろう。 
 ネットワークという線は「外」の世界へと情報を運ぶ。
 自分以外の学校がどんな授業をし、授業の中に教科書以外のどんな要素を入れているか、学校間の学び合いが始まる。
おそらく同じテーマでそれぞれの学校で多くの先生が取り組んでいることと思う。生活指導、オーラルコミュニケーション、総合的な学習、国際理解、新しい教育課程への取り組み
教育に関するテーマは山ほどある。
 ネットワークの無い時代には本で学習し、研究会に出ていくといった活動によってその内容を学習研修してきた。
 今先生たちは情報発信を始めている。
 検索によって国際交流という言葉から引いてみると1000に近い先生たちの発信ページに出会うことができる。
学校関係者のもの、政府関係のもの、NGOのもの、さらには海外からの呼びかけのものまである。
 このような環境をもたらし、学校の中に今動きつつある、がんばる先生たちの喘ぎをも学校の中に運び入れる。

 情報だけでなく、よりいい教育を実現しようとする人たちの「熱」も合わせて送り込む。
 
 

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