1999 Tune-Up Chicago

DoG Results
Pool A
○DoG-Sick of It All(CA) 13-11
○DoG-Philly Rage(PA) 13-6
○DoG-Sohei(CO) 13-12
ボストンの空港が前日に大雨で封鎖されたため,試合にメンバーが集まるかどうかという心配から始まった。とりあえず時間を繰り下げて無事にできたわけだが,名前も知らない西海岸のチームに思わぬ苦戦を強いられた。ずっとイーブンかリードされるという展開だったと思う。オフェンスのミスが多くずるずると行ってしまった感じだった。最後は何とかしめたけれど、ちょっと気を抜くとすぐやられてしまうアメリカの大会のこわさを感じた試合だった。まさかそれ以降,ずっとそういう試合が続くことになるとは思ってもみなかった。Rage戦はゾーンが効いて余裕の展開。余裕のあった試合は結局この試合だけだ。Soheiはコロラドのチーム。若くて勢いのあるチームだった。コロラドの大学が力をつけているのでその面子がけっこう来ていたのだろう。この試合もずっと締まらない展開でオフェンスのミスから連取を許し,ずっと2点差を追う展開だった。ミスがあればどんなチームにも負ける可能性があるということだ。勝って当たり前という意識があるのでたとえ競ってもあまり盛り上がらない。最後はゾーンでプレッシャーをかけまくってまくったけれど,冷や冷やする試合だった。

試合が遅れたおかげで最初に石塚のSockeyeとRingの試合を見ることができた。何といってもアメリカの試合は途中の休みなしに5試合ぶっとおしということをやるから他の試合を見る機会はほとんどない。ディフェンスはさすがに強くて,ほとんどパスをもらわれてなかったと思う。Dの強さは十分アメリカで通用する。オフェンスもそんなにミスしないし。今大会は俺のミスのほうが何倍も多かっただろうな。Dセットでは全部出ていたと思う。ただこの試合は苦しい試合でオフェンスがマンツーマンでもはまってしまって点を取るのに苦しんでいた。途中で勝負あったという感じだった。シカゴで二人で話ししているって何か不思議な気分だったけれど,楽しかった。夜も一緒に飯食ったし。Sockeyeはフィールドの隣にテント張って寝ていた。よくやる。しかし、すげーがんばっている石塚を見るのもなかなかよいものです。

Second Pool A
○DoG-Sockeye(WA) 11-10
○DoG-Anodyne(DC) 12-10
●DoG-Furious George(VA) 7-13

SockeyeがFloridaに勝って2位だったので,シカゴで石塚と対戦することになった。期待していたけどまさか実現するとは。Ring戦のSockeyeがそんなに調子良くなかったので試合は勝つだろうなと思っていたけれど,この試合もずっとリードを許す展開だった。Sockeyeのオフェンスはミスが少なかったと思う。一度石塚とマッチアップしたけれど,奥に思いっきり走られた。ロングが流れたのでTOになったけれどやっぱ速いなーとう感じだった。ただ試合の流れの中では,石塚がデフェンスで完全に抑えるという感じにはならなかったと思う。DOGは流れに乗ってオフェンスをするとなかなか止められない。しかもスローのバリエーションが豊富だ。一度,石塚がPaul GreffにすげーダイブDして食いそうになったけれど,触っただけでブロックはできなかった。目の前だったけれどまじで高いダイブだった。190cmの選手の頭の高さのディスクにダイブで食いにいっていた。あれかましていれば一躍有名になっただろうに。。試合は9−10になった時点でやばいなと思っていたけれど,10−10に追いついてからのDでRobがダイブDをかまして逆転勝ちした。「これさー,Sockeye勝っちゃうんじゃないのー」と二人でコートサイドで話しているうちの出来事だった。

DCのAnodyneはあまり知られていないけれど東ではけっこう力のあるチームでUPA Easternでも接戦だった。Sockeyeとどっこいの試合をするくらいだからやっぱり強いと思う。この試合も苦戦。前半5−7(13点先取)で終わり,後半はディフェンススタートで始まった。負けるかもなと思っていたけれど,ここからゾーンで巻き返し8−7にひっくり返しそのまま逃げきった。まったくきつい試合ばかりだ。

Furious George戦は個人的にも思い入れが強く勝ちたかったけれど,正直に言って今の時点では完敗だったと言わざると得ない。体力面,オフェンスの正確さ,どれをとっても相手が上だった。決勝も差がついたわけだけれど順当な結果だと思う。うちはベテランがまだ準備できていなかったし,新しい面子とのチームワークもまだ良くなかった。まだ信頼関係ができていない。「いいプレーヤーを揃えれば勝てるのではなく,いいチームが勝つのだ」ということを思い知らされた。バンクーバーのメンバーは昨年のカナダ代表とほぼ一緒。ただ大きい選手が増えた気がする。若いし,ハンドラーのスロー力は脅威だ。#19と#91が中心でゾーンはまったく効かなかった。ディフェンスはマンツーマンがたぶん今回のチームの中で一番強かった。

Semi Final
○DoG-Houston Hounz(TX) 15-10
アメリカ人の気合いモードが30分ほど見られた試合。DOGはずっと勢いに乗れないままでこの試合も前半からミスを連発。世界大会では余裕で退けていたのが嘘のようだった。前半もリードして折り返せる所をミスで7−8になる。しかし,後半は一気に気合いを入れて立て直しゾーンから5連取して息の根を止めた。集中したときのDOGの力強さが垣間みれた試合で見ているほうはおもしろかったと思う。最後はテンション高くて楽しかった。

Final
●DoG-Furious George(VA) 11-15

2次プールとは違ってずっと競ったまま試合は7−8くらいまでいったと思う。最初の2点が自分が取ったけれど,リードを取れるところでミスをし,おまけに7−8の場面でオフェンスで痛恨のキャッチミス(石塚の見ている目の前で!)をしでかした。調子が悪かったとは言え大事な場面でミスをするとは思わなかった。やっちまった。
その後はDOGはオフェンスでミスを連発。ゾーンでプレッシャーをかけるシーンもいくつか見られたけれど,隙をみて放つロングの正確さの前に為すすべがなかった。本当にロングはうまかった。ハンドラーのワンツーも絶妙で止めるのは苦労するなという感じだった。

昨年来ていた連中は大体自分のことを憶えていてくれた。Mr..ではなく#7として。日本びいきなのか,俺にも石塚にも親しく話してくれて楽しかった。くそ,今度は倒してやる。

Results
Standing
PoolA
1 DoG
2 Sohei
3 Sick Of It All
4 Philly Rage

PoolB
1 Houndz
2 Anodyne
3 Second Wind(IL)
4 Red Tide(ME)

Red Tideには,NYのあのケニーがいたけれどあっさり負けたようだ。

PoolC
1 Ring of Fire(NC)
2 Sockeye
3 Team Florida(FL)
4 Madison Ultimate(WI)

激戦区。Floridaは雑だったと石塚が話していた。まあどこが勝ってもおかしくなかったというのは事実だ。

PoolD
1 Furious George
2 Sub-Zero(MN)
3 MagnUM(MI)
4 Chained Lightning(GA)

Furious Georgeは予選から圧倒的だった。

New Seeding
PoolA
1 Furious George
2 DoG
3 Sockeye
4 Anodyne

強いチームばかりで,さすがにベスト8までくるとアメリカはすげーなという感じのプール。FG以外はどの試合も1、2点差というのがすごい。まあそれでもちゃんと準決勝まで残るDOGも大したもんだ。

PoolB
1 Houndz
2 Sub-Zero
3 Ring of Fire
4 Sohei

世界大会でアメリカチーム最下位のHoustonががんばった。どこが勝ってもおかしくないというのがよくわかる。Ringはまさかの3位。

Semi Finals
Furious George-Sub-Zero
DoG-Houndz

Final
Furious George-DoG 15-1

疲れたぁ。2日で8試合。接戦ばかりって身体によくない。UPAに向けて気合いを入れ直したDOGでありました。 Tune-Upは,tune up。明日からのトラック練をがんばらねば。石塚もレポートしてくれることなっているからお楽しみに。 二人の意見としては「やっぱアメリカのアルテってすげーよなぁーー,おもしろいわ」ということでした。